ほろ酔いだから…

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いいんだよ、 わたしを好きだとか言ったって いいんだよ、 わたしを柔らかな眼差しで見てたって お酒の力を借りたって 臆病よりはいいんだよ わたしだって素面では まともに君を見つめられない わたしは弱いから いつも堂々としてる君に 素面では勝てるわけない ほろ酔いのわたしと君だから 総てをさらけ出せる夜 まだ離したくないって 別れたくないって わたしも 君も 涙も流せる でなきゃ お互いの心を 繋ぎ止められやしないだろう? 遠くで雷鳴が聞こえた 春の夜の温泉宿で 泣く君の腕に抱かれながら 新しい季節の到来に 耳を澄ませた 哀しいな 結ばれるという運命は 稲妻とともに どこの地に墜ちたのだろう
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