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「そうですね」
「うーん、心配だわ」
心配なら夫にお小遣いあげないで欲しい。お金がなくなる恐怖を知らないからご飯もウニとか求められる。これが特別な日でもないのにだ。
「キャバとか俺のカナが触られるの嫌だ。あ、アフターは絶対禁止だからな!終わったら迎えに行く!」
キャバにはアフターというお店終わってからお客様と飲む行事がある。キャバ初日、お客様に誘われアフターして時給ほどではないがアフター代として追加料金貰えるし、生活費増えて喜んでもらえると思った。しかし夫は遅いと怒り店に乗り込んできた。以来アフターは禁止。
「分かってるよ。大丈夫、あたしはもう新人ではないし本当に気に入って貰わないとそれはないわ」
「さすがカナ、自分の立場わきまえてる!」
「………。」
サツキさんが黙ってたけど。夫の口癖だから気にしないようにしてた。まぁ後からこれが重なりに重なって破綻するんだが。
ちなみにアフター禁止のあたしはアフターしたいなら延長をお客様にお願いした。延長の代わりにドリンクを控えめにしてたので少しは取れてた。
「ケーキ美味しい♪マサもサツキさんも食べてみて下さい♪」
二人はあたしが切り分けたケーキを食べ始めた。
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