捜す

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「今夜は帰りませんよ」 それを言うなら帰しませんでは? などと思っていたら、自分の車を運転して着いたのは私の部屋の近所。 小さなBALだった。 出来立てらしく、私も気付かなかったような場所だ。 話には聞いたことはあるけど、入ったことないし。 お洒落な居酒屋風のお店だった。 「なんでもいいですか?」 「あっ、水割りとかソーダ割りなら」 カウンターに腰掛け、てきぱきと注文する。 「今日はお疲れ様でした」 先に来たカクテルとワインで乾杯する。 ヤバい。 空気に酔いそうだ。 やっぱり格好いい。 それなのに。 気持ちにブレーキが。 どうした私。
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