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1話 朝っぱらから何の騒ぎだ!!
そこには、レースのカーテンだけが掛かっていて、窓の外ではいつもより多くのトリさんがさえずって、うるさくて眠れない。だから予定より早いけど、目覚まし時計を解除……あ?
何だか今日は天気がいいらしく、いやに日差しがきつい。カーテン越しに鳥が、いつもの倍ぐらいピーチクパーチク鳴いていて、うるさい。何だ、1時間早ええのか。目覚ましを……。
ぴと。
「うおッ?」「ひゃ?」
オレの指に一瞬、電流が走ったかと思った。ボタンにしては意外な皮膚触覚だった。傍らにはパジャマ姿の知らないオンナが、オレと同時に目覚まし時計に手をかけようとしていた。しかも、息のかかる至近距離で。
あんた、ダレ? ナニ者? まさか、寝込みを襲……(とっさに下腹部を確認)……うげ! やだ、まさか、そんな!
「い、い、いやあああああああああー」
「ま、待て! ごっ、ごっ、誤解だ! これは何かの間違いだ!」
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