0人が本棚に入れています
本棚に追加
やがて。クローゼットへ無理矢理押し込んで事なきを得たはずの、ゴミとか、見られて非常にツライ書籍とか、そういった類のビデオとか、DVDとか、ゲームソフトとか、空き瓶とか、食べカスとかと一緒に、今日彼らに一番見せたくなかった彼女が、その重みに耐えかね……
”んが……”
バアアアアン! ガン! ガンガラガッシャーン! カン、カラーン……。
「うおッ?! 何だあ?」
「すっげえゴミ……い、いー?」
「ちょっとなに、このひと!」
「ふみゅうううう……」
「あ、うああ……」
バレちゃいけない事に限って、絶対にバレちゃいけない、非常にマズいタイミングを見計らって、往々にしてバレることって、よくある……。
「望月……ダレなんだ、彼女……」
「は、はじめまして……私も望月雅美っていいます……彼だけはどうか……責めちゃ……ダメ……あ、あう……」
「私も? ……『も』って、ナニ?」
「気絶……って、ヲイ! しっかりしろー!」
「望月って、キミの名前じゃなくてあいつだろ! おーい!」 ペチペチ……
「どーいうこと? コレ! 女の子の監禁じゃない!」
「冗談じゃないぞ望月ィ、見損なったぞ!」
「ちち、違うんだ! 聞いてくれ! これには深~いワケがああ!」
最初のコメントを投稿しよう!