序章

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「ぇ……?」  俺がかろうじて発した疑問の声を無視して、彼女は手を動かしはじめた。  刺激を受けたそれはすぐに固さを取り戻す。さっき出したばかりなのに……。  楠ノ瀬は俺の反応を確かめると、腰紐を解いて、俺の上に跨った。  彼女は固くなった俺の根元を握ると、ゆっくりと腰を下ろしていく。 「あぁ……」  今度は口じゃなかった。  楠ノ瀬のあたたかい洞穴に、屹立した俺のムスコが呑み込まれていく。 「ん……っ」  途中、彼女が苦しそうに眉根を寄せる。  俺のものを根元まで咥え込んでしまうと、ほっとしたようにひと息ついてから、ゆっくりと腰を振り出した。  緩く円を描くように腰を大きく回したかと思うと、今度は上下に素早く動かす。緩急をつけた動きに俺はされるがまま翻弄される。 「ぁあ……んっ……はぁっ……」  腰の動きに合わせて、彼女のぬめぬめとした紅い唇から悩ましげな吐息が漏れる。  激しい動きのせいで乱れた襦袢の隙間からは、たわわな乳房がこぼれて揺れている。  学校での彼女からは想像もできない痴態に、俺は早くも昇りつめていた。 「くっ……出る……!」  耐えかねた俺が思わず呟くと、 「いいよ、出して……」  楠ノ瀬がとろんとした艶っぽい表情で囁いた。 「……っ」  俺は堪えきれずに、本日二回目の射精をした。  呼吸の荒い楠ノ瀬が力尽きたように倒れ込んでくる。彼女の豊かな胸が、俺の腹の上で柔らかに押しつぶされた。
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