色は匂えど散りぬるを

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「鷹泉、これからはボクの寝所へ鷹泉(、、)が毎晩来るんだ……」

「御意……」
桜舞い散る中、2人は半年ぶりに熱い接吻を交わす。

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それから生涯、鷹泉は左大臣として帝の希与良を公私共に支え続け、幸せな日々を送ったという。

とある平安時代にあった、愛を知らなかった男が真実の愛に巡り会えた奇跡の昔話である。

END