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マルゲリータは雑に四等分され、僕にも食べるよう促された。
鼻水をすすり、生地が薄いあたたかいそれをこわごわと持ち上げる。
トマトが、落ちる。
「…で、部署も違うその人とどうやって仲良くなったんだよ」
「別に、仲良くなってはいないよ、多分。僕が一方的に誘ったり、相談にのってもらったりしていた、だけ」
「だけって……。自分で言うなよな。虚しいぜ」
「うっさい……」
「それこそ、部署異動とか出せなかったのか。タカツキさんと同じ部署にしてもらえば、仕事もうまく回ったかもしれないし」
「営業と品質管理じゃ仕事内容が全然違うし、どこの部署も忙しすぎて何も知らない奴に一から教える時間もない…それに、あの人の近くで仕事ができないところ…見られたくない」
隆はでかい口を開けてほおばりながら、じっとりとした視線を送ってくる。僕はそれに気づかないフリをして俯きがちに黙々と口を動かした。味が、分からない。
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