始まり

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よいとさえおもってきている。 困ったものだ、 心と体からあふれ、湧きでたものが純粋なものばかりではないだろう、 そのひとつひとつとむきあう時間も余裕もないが これにだまされないようにしよう。 瞬間、一瞬の高ぶりを信じてはいけないと肝にめいじておこう 、、、少し寂しいきがするが。 そうこうしているうちにまた 身体から赤い濃いものがあふれてきた。 赤い濃いものが身体全体、 指先のいたるところまで行き渡っていく もう時間の問題だ、 トラ柄の短パンツを履き金棒を利き手の右手でしっかり握った。 隣の部屋の青い濃いあのものを呼ぶ。 まだそれほど濃いものに仕上がってはいないようだ、 好きなことをして生きていく、個の個性を存分に出して生きていくその様は見ていてかっこいい、 何故赤と青、器質的異なる生物が同時にこの世界に生み出されているのだろうか 一人で生き抜く身体に何故造らなかったのか、 「ブレンド力。」 また声にだしてしまった。 泣き笑い、うれし泣き、人が持つ感情。 怒りを悲しみでコーティングして日々過ごし、つきささる何かが、感動、情動に姿を変え心の色を変化させる。 時間とともに怒りや悲しみは形や色を変えその人の話す言葉や表情に花を添える。 その花をみていると愛しいという感情が新たに芽生える。 これは、 この一連のサイクルはまるで自然の営みのそれと同じように美しい。 芽生えたその感情を大切に、大切にしそだてよう 感情は種である。 ようやく青い濃いあのものが仕上がったようだ。 彼らとの決戦はもうすぐだ。
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