第一章 『12月、雪、再会』

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第一章 『12月、雪、再会』

驛仁菜(えき にな)~ 「先生、ありがとうございました」 「どういたしまして、アイちゃん、また来週ね」  午後七時、本日最後のレッスンを終えたアイちゃんと一緒に個室を出ると、ギター、ピアノ、管楽器や、手入れ用品・楽譜が沢山並べられた明々とする店内に出た。  楽器の試し弾きをしている方や、店員と話をするお客様、小さな音量で流れるジャズ、ここは音に溢れている。
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