第一章 『12月、雪、再会』

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「先生、アイの調子、今日どうでした?」  尋ねてきたのは、外でレッスンが終わるのを待っていたらしいアイちゃんのお母さんで、私は今日の反省点や来週に向けての話をして、二人を見送る。 「先生、またね」 「一週間後、待ってるね。さようなら」  手を振りながら、アイちゃんはお母さんと手を繋いで楽器店を離れて行く。暫くその様子を見ていると、二人は途中子供服のお店に入って行った。今日は他にもお買い物かな?
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