『プロローグ 過去』

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 しかし、最初は遊び半分だったものの、次第に気味悪がられ始めたのは、友達だったユミちゃんが、彼女の母親にこの力を話したことがきっかけだった。  俺の母親とユミちゃんの母親は仲が良く、お互いの家を行き来する仲だったが、ユミちゃんの母親は俺のことを怖い、と言って俺からユミちゃんを遠ざけた。  この力は他人にだけ使えるものではなく、家族間でも当てはまり、両親は俺が物心がついた時から変わっていることには気付いていて、周りには言わぬよう厳重に注意をされていた。
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