最終章 『5月、君に、伝える』

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「驛さんって、彼氏いたことあるんだっけ」 「……前にはいたっぽい」 「それじゃあ、一頑張んなきゃじゃん。男ならビシッとリードしないと」  大して仲良くなかった山岡だが、今はとてもフレンドリーに接してくれて、よく笑う。 「俺のことは、心配してもらわなくても大丈夫」 「強がっちゃって、何も分からないんじゃないの?」  「煩いな。俺あっち戻るから」  山岡とこういう会話をするようになるとは。何も経験ないみたいな言い方されて、恥ずかしい……事実だけど……。
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