最終章 『5月、君に、伝える』

42/50
前へ
/470ページ
次へ
「それじゃあ鮎原のは俺にくれてもいいんだけど?」 「鎌堂君にあげるわけないじゃんっ、やめてよね」  周りは賑やかで、今この輪にいれることが嬉しい。  今日も楽しいな。楽しいって思える日が増えたことも、嬉しいな。  たまに辛いことはあっても、楽しい時間もあるから、乗り越えていける気がする。  鎌堂と鮎原さんの口喧嘩を見て、俺も周りの目を気にせずニッと笑うことができたのだった。
/470ページ

最初のコメントを投稿しよう!

113人が本棚に入れています
本棚に追加