最終章 『5月、君に、伝える』

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「……じゃあ、二人でもどこか行ってみたいね」 「え……あ、うん。俺も行きたいかも。すごく行きたい」  二人で旅行……想像もしてなかった。  考えると急にワクワクしてきて、普段のように一緒に夕飯を食べたりどこかに出かけたりするのもいいが、旅館でまったりくつろいだりするのも良いかも。  温泉入って、美味しいもの食べて、トランプ……? カラオケ……? で、一緒の部屋に……寝るのか……ボンッ。  変なことを考え始めると、すぐに脳内がパニックになって、俺は気を取り直すように咳払いをする。
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