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「見たいよ、信じるって言ったばっかだし、壊斗だけそういうのズルいと思うんですけど!」
「お前はオレに今以上に危ない橋を渡らせる気か?」
「そういうこと!レイカちゃんって、優しそうだから友達になってあげたい。」
「…そう言われてもだなぁ。」
この後壊斗は‘そのうちな’と軽はずみに答えてしまったがためにレイカ、唯から‘いつ結んでくれるの?’と授業が終わる度に問い詰められた。
―その後、昼放課、屋上―
壊斗は海神と名乗るクラスメイトに呼ばれ、屋上に来ていた。
「なぁ、虎島君。お前さんさぁ、幻獣と契約しとるやろ?」
「!?…なんで知ってるんだよ!」
「今朝言っとったやろ、八鳥さんとの会話の中で。」
「で、何か悪いかコラァ!」
バシッ
壊斗は海神に殴りかかったが、海神は壊斗の渾身の右ストレートを軽く受け止めた。
「お前さんと契約しとる幻獣ってユニコーンか?」
「そうだけどよぉ…一体なんでそこまで聞いてくるんだよ!」
「そうなんか。じゃ…大人しくしてくれ。」
ドカッ
「がはっ…」
海神は左手で壊斗の腹を殴り付け、その場に倒した。
(悪いなぁ、虎島君。これはオレに与えられた任務なんよ。)
その後海神はレイカを教室から連れ出し、多目的教室へと向かった。
―その後、一年生多目的教室―
『ど、どうしてワタシのことを知ってるの?どうして契約してるって分かったの?』
「そっか…レイカちゃんは幻獣やったな。だったら…」
『そ、その姿…』
海神は青い光に包まれ、幻海竜リバイアサンへと姿を変えた。
『こっちの方が馴染み深いやろ?』
『どうしてリバイアサン様がここに?』
『お知らせをしに来たんや。レイカちゃんの今後に深~く関わることや。』
『ワタシの…今後?』
『今、幻獣界では“人間と幻獣は交わったらあかん”っていうお触書が作られつつあるんや。』
『そんな…なんで?』
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