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『みんなで寄り添って暖まってたな。まぁでも、お父様にくっつかれるのは少し抵抗があったかも。』
「へぇ~。じゃあ、冬は一段と暖かいものにしてやらないと大変だな。」
『うん…あ、リバイアサン様!』
海神はまたしても歩きながらコンペイトウを口に頬張りながらのんびりと歩いていた。
「わ、海神ぃ!」
『おお、二人は今帰りなんか?』
「春休み課題テストの追認補習が終わって、帰ろうと思ってたとこだったからな。」
「そうやったんかぁ~…お疲れ様やな。」
「見てろよ、次にやる中間試験では赤点ゼロにしてやるぞ~!」
「それは当然のことやし…無理せずにコツコツやらんと点は取れんぞ。」
「だよなっ!」
「じゃあ、オレは買い出しがあるんで、もう行くわ。また明日な!」
「おお、じゃ~な!」
『ねぇ壊斗、いつの間にリバイアサン様と仲良くなったの?さっきあんなに攻撃姿勢だったのに。』
「それは聞かないでくれ!」
『なんで?ワタシは知りたいの!』
「…絶対言わん。てか、海神が幻獣で、しかもレイカよりも上の立場のやつだったなんて…ホントビックリだぜ。」
『リバイアサン様は擬態能力がずば抜けて高いからね~。』
「だから入学式の時だけじゃ見つけられなかったのか~。」
『そうだ、壊斗。今日の夕ごはん何にするの?』
「そうだなぁ…カジキの蒲焼きは昨日の晩飯として作っちまったから二日連続にするわけにはいかねぇな…」
『よし、ならシチューにしよう!』
「具材がないんだよ!」
『でたでた、はぐらかし。』
「ちゃんと作るときはいうから、待ってろ!」
『わーい!楽しみにしてるね!』
壊斗は少しばかり赤面した。
~オマケ・リバイアサンについて~
リバイアサンとは別名レヴィアタンの魔獣。
近年のファンタジーゲームにはほぼ必ずといっていいほど出てきてる(らしい)キャラクターで、ベヒーモスと対をなす存在だと言われているそうだ。
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