Day2 授業、騒動マジ大変

2/4
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
―その後、公園通り― 『ねぇ見て壊斗、まだ桜残ってるよ!』 「ホントだなぁ…ってオイ!言ったそばからルール破ってんじゃねえ!」 ギュウ 『ひゃん!つ、角だけはやめてぇ~!離してよぉ~。』 「離してほしいなら今すぐ謝れ。」 『あ、謝るから手を離してよぉ~!』 二人がこんなやり取りをしていると、後ろに唯の姿が見えた。 「げっ、唯だ。もう謝んなくていいから!てかしゃべんな!」 『は、はぁ~い…』 「壊斗、冷や汗流れてるけど、何かあった?朝から大きい声なんて出して。」 ギクッ 「別に…“今日から不良として頑張るぞ~!”って気合入れてたってわけで…」 (さっきのやり取り聞かれたか?) 「ふ~ん、それにしてはなんか焦ってた声だったけど?」 「だから、気合入れてたんだって言ってんだろ!理解しろ、バーカ!」 「どうでもいいけどさ、不良が頑張ってどうするのよ。」 「あ、そっか。って、だからって気合いれるくらいはいいだろぉ?」 「私に何か隠してるんだったらタダじゃ済まないからね。じゃ、私は先行くから、くれぐれも騒ぎなんて起こさないでね。」 唯はこう言い残すと、足早に学校に行った。 「はぁーっ、危なかったぁ~!もう少しでバレるところだったぁ~。」 『別にいいじゃん、バレたって。』 「オマエが良くてもオレは良くねぇんだよ大バカァ!」 「お~っす虎島君!誰と話してんの?」 ポクポクポク、チーン… 「だ、誰トモシャベッテマセンガ、アハ、アハハハ…」 「“オマエが良くてもオレは良くねぇんだよ!”って言ってたじゃん?」 (ヤバい!もうバレた?いや、ごまかせ!さっきみたいに!) 「フフ、オマエには見えないものと口喧嘩していたんだよ!」 「ふ~ん、虎島君ってそ~ゆ~やつだったんだね!じゃ、バイビー!」 「あ、コラ待て蜂田(はちだ)ァ!」 (バカはオレの方じゃん!思いっきり逆のこと言ったじゃん!目に見えないものと口喧嘩なんか出来ねぇのにぃ!) 『やっちゃったね、壊斗。』 「オマエが言うなコラ。」 ギュッ 『二回もやらないでよぉ~!』
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!