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―その後、1-A教室―
教室では、今朝の壊斗のことが色々と誤った状態で広まっていた。
「なんだなんだぁ？みんなしてオレを見てよぉ？さては、ビビってんのかぁ？」
しかし、次の瞬間、教室中の男子達はバカにするように大笑いした。
「見えない何かと喧嘩するとか、オマエ中二病かよ！」
「今は誰と戦ってんだぁ？」
「…うるせぇぞオラァ！オレはただの不良だ！中二病なんかじゃねぇぞ！」
ガララ…
「ちょっと、あなた達座りなさい！」
唯の呼び掛けによってクラスの男子は皆黙って各自席に座った。
「ナイスだぜ、唯！」
「あんたもあんたよ壊斗！何か言いふらしたんじゃないの？」
「何も言ってねぇよ！蜂田の野郎が何か変なことを言ったんだよ！」
「わ、悪かったよ虎島君。」
「もういいよ、何でも。それに、オレは不良なんだ。何と呼ばれたって所詮不良、姿が見えないやつが喧嘩ふっかけて来やがったらそれはそれでのってやるだけだ。」
「そういうとこがダメって言ってるの！」
ゴン！
「はいはい…」
―昼放課、屋上―
「なんかどっと疲れた…今日体育ねぇのになぜか疲れた…」
『お疲れ～壊斗。』
「おお、ありが…って、何回ルール破れば気が済むんだゴラァ！ここは高校だぞ！」
ガチャッ
「壊斗？さっきから誰と話してるの？」
「いや、誰とも話してない！蜂田の言ってたことは全部ウソ！」
「…そっちだって、バレバレじゃん。顔に出てるよ！蜂田君の言ってたことって全部がウソってわけじゃなさそうだけど？」
「ぐ…誰ともしゃべってねぇって！オレはただの不良だよ！それ以上もそれ以下でもない！何も見えてない！」
「ホント、壊斗ってウソ下手だよね…今朝のあの異常な焦りは何？教室でも、午前中ずっと何か隠してたじゃん！」
（やっぱ…唯を騙すことは出来ねぇってか…そりゃそうか、幼なじみだもんな。見透かされて当然じゃねぇか。こうなりゃいっさいがっさい話してスッキリさせるか）
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