3人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
「今から言うことは、全部ホントの話だ。中二病だって思うかもしれないが、聞いてほしい。」
『いいの、さっきまであんなにワタシのこと話すの反対してたのに!』
「オレらのためだ…仕方ねぇだろ。」
「言って。私は壊斗の…幼なじみだから。」
「…幻獣っていう普通の人には見えないものと契約をした。なんでオレに見えるようになったのかは分かんねぇ、でも見えたんだ。現に…今、オレの横にいる!」
『…』
「だからって、どうして黙ってたの?LINEの連絡先交換したんだから、少しは相談してよ!壊斗の身に何かあったら嫌なの!」
唯の目には少しばかり涙が浮かんでいた。怒りとショックで出た涙だった。
「唯…マジでゴメン、この通りだっ!」
壊斗は自分のしたことの重さを理解した上で土下座した。
「…そこまでしないでよ、バカ。それで、その幻獣って、どうすれば私にも見えるの?」
「知るかバ~カ。」
『ワタシはここにいるよ!耳を澄ましてみて~!』
しかし、レイカの声は唯の耳には聞こえなかった。
「やっぱり、私には聞こえないや。でも、壊斗って昔からウソついてもすぐバレるようなやつだし、今回だけは…この件だけは信じてあげる。」
「…ありがとな、唯!ほら、オマエも頭下げろ、レイカ!」
『え~と、ありがとう!』
(なんか色々面倒なことが起きちまったけど、結果的には丸く収まったわけだし、これはこれでよしとするか…)
―とあるビルの屋上―
ビルの屋上には青い服を着た少年と赤い服を着て、王冠を被ってる少年が立っていた。
『バハっちゃんに呼ばれて来てみたものの…ここええとこや~ん♪後は川、湖に海、コンペイトウとたこ焼きがありゃもうええわ。』
『バカか、オレはこの世界に逃げたユニコーンを探せと言ってんだ!』
『カンコウってやつよ。なぁええやろ?バハっちゃん?』
『リバイアサン、任務さえこなしてくれるなら、好きにしろ。後、バハムートと呼べ!』
『おカタイなぁ、バハっちゃんは。』
最初のコメントを投稿しよう!