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僕は泣いた。泣きながらトボトボと姉さんのいる公園の案内板のある入り口の方へと歩いた。山本姉さんはその様子をみて、
「ぎゅーって、ハグしてあげようか?」
と声をかける?
「彼女のことなんか忘れちゃえ!こんな素敵な立山くんをいじめて悪い女だっ。今晩は私が立山くんを可愛がってあげるから、元気だそ?」
とニヤリと笑って。
「こんな場所で待ち合わせるインラン女なんて、立山くんをあげるには惜しいもの……。」
僕はつい怒ってしまい。
「君だってこんなところまでついて来て、同じインラン姉貴じゃないかっ!僕は彼女を抱く気なんてなかったけど、いま彼女が居るなら例えインランでも抱いてあげたい。」
と大声で言ってしまった。
「へーー、深夜の公園の広場で??そんな度胸が立山くんにあるんだ??」
と軽口を叩く山本姉さんに、
「ある。」
と僕は断言する。こんな、こんなのってあんまりじゃないか?どうして彼女が今は会えない人になったのか、僕は知ることができない。でも、僕は彼女を今ここで抱きたかった。
「立山くん……。正気?でも無理でしょ?それが本当なら、こんなひどい振り方を私に埋め合わせをしてくれなきゃ嘘だもの。今ここで私を抱けるかしら?」
と姉さんは無理難題を突きつける。
「それは。それは関係ないじゃないか?」
振られてメチャクチャになった僕を慰めて僕を寝取ろうなんて、卑怯だ。
「姉さんがこんなひどいこと言うなんて思わなかった。」
と僕は憤りを伝えると彼女は、
「インランで卑怯な女でも八海佳奈は公園で抱くんだ?」
と山本加奈子は言う。えっ、八海佳奈??
「じゃぁ、ここで抱いてくれるでしょ?立山さん。だって私は……。八海佳奈だもの。」
と山本加奈子はメガネを外して言った。
そこには確かに八海佳奈が居た。
八海は
「抱いてくれるよね?今ここで、すぐにだよ?」
と言い、優しく僕を抱きしめキスをした。
彼女を拒むことなどどうしてできようか?
頭は混乱していたけれども、僕が彼女の仕掛けた罠に今ハマり、僕が本来望んでいなかった情熱的ではあるけれども非道徳の極みである公園での情事をしているのは確かだった。
「立山くんのココも私のこと好きって言ってるね?あとで優しく包んであげるからねっ」
と優しくその場所を触る。
「もうお互い嘘はなしだよ?ゴメンね。」と彼女は謝った。
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