2.作れし者

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より力のある珠を作るには、体の力のバランスが大切。仏教とかでいう精進潔斎とかではなく、体には今、何が足りてないかを感じとり、それに合わせて生活をしたり、食事をしたりして力を蓄える。 月の光を軽く浴びながら軽く膝を開いて正座をし、深呼吸しながら臍の少し下辺りの丹田に意識を集中させる。するとそこに光が集まって大きな光の珠となる。それを意識して徐々に中心に向かって小さくしていく。それを前に置いてある檜の小箱にそっと落とす。 まずは一つ… 昇は同じように後二つ作り、小箱に置いた。 うん、三つは出来た。やっぱり今日はここまでだな… 珠作りは自らの持つ力から作り出すもの。力を使いすぎると自分が弱る。それ以上になると命が削られる。
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