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昇は妖や人の魂、珠、を見ることができる。そのもの根源を見ることができると共に大体の心や、今思っていることも感じることができる。
でもそれはなるべくしないように、フィルターをかけるというか、壁を作って完全に閉ざすのではなく、薄いベールをかける感じにしている。必要な時に力が使えるように。
それに、本人から聞くこと、言葉や行動に出すことが大切だから。
「さぁ、お座りください。いまお茶を入れますね。羊羹もありますよ」
昇はお茶と羊羹を花苗の前において、自分もテーブルに着く。
花苗はそれをジッと見つめたまま手を付けず止まっている。話をしようかしまいか、まだ迷っているようだ。
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