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「花苗さん、どうぞ…まずは一口、それからにしましょう」
花苗の止まっていた手が動いて、お茶を飲み、羊羹を食べる。
「のと様、いつもありがとうございます。いつも私の好物を用意してくださり…」
「花苗さん、僕は皆さんのお役に立つ為に此処にいます。遠慮なく何でもお話してください。心配はいりません」
昇はにっこり笑って話しかける。
「のと様、のと様…申し訳ありません。本来ならば、我らの力で何とかせねばならぬことを、お願いしたく参りました」
昇は花苗の顔を見て頷いた。
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