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此処へ来させて頂く気配は今、皆の力で隠しております。
「分かりました」
昇はまずは先に、桐の箱に手をそっと添えて、トントンと合図をした。
「のと様、お子の力が…」
「大丈夫ですよ。後でお子様と少しお話をしたいのですが、いいですか?」
「はい、大丈夫です。本家から、のと様に了承を頂けるならお任せいたしますと…」
「分かりました。花苗さん、安心して、お疲れを取られてください」
昇は花苗に用意していた羊羹の入った紙袋を渡し、花苗の手のひらにお守りを乗せる。
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