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あっという間に結界にぶつかって跳ね返り、反対側の結界へぶつかる。ビュンビュンと跳ね返るお子様は昇を掠ることはない。昇の身体は結界を張らずとも住んでいる者が居る。
「やれ、やれ。元気があり過ぎですね。元気があるのは喜ばしいですが、これはやり過ぎです」
そこへ道を見に行っていた茜が結界をすり抜けて帰ってきた。
お子様が瞬時に茜に向かって飛ぶ。だが、茜はそれをスルリと交わし、あんぐりとお子様を噛もうと口を開けた。
「あ~っ!茜!噛んじゃ駄目だよ!お子様だから!」
カチッと音を鳴らして、口を閉じ、尻尾でお子様を弾く。茜に弾かれたお子様は、テーブルに着地してとまった。
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