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SIOの書き込みは、夜間に集中していた。日常生活の兼ね合いでそうなるのだろう。恐らく社会人で、昼間に仕事していると思われる。
するべき年齢で働いていない僕は、自らの素性を知られる事を恐れた。
けれど、SIOは距離感も知っている人間のようで、踏み入った質問はしてこなかった。
SIOと僕は、あまりにも違いすぎる。見ている世界も性格も、何もかもだ。
けれどもSIOは、傲慢な態度や他者への冒涜を一切垂れ流さなかった。本当に純粋な世界だけを見せてくれるのだ。
だからこそ、憧れる。
けれど、もしも関係に終止符が打たれれば、僕らはそれで終わりだ。どれだけ寂しくても、どうにもならない。
そんな世界にいる事は、重々承知だった。
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