告白される恐怖

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「ねっ、リハビリとして付き合ってみない? 後悔はさせないと思うよ」 床に手までついているアタシに、彼はにこやかに言ってきた。 「どこがリハビリよ。荒治療になりそうなんですけど?」 「かもねー。だって愛実の反応、おもしろいし?」 すでに名前を呼び捨てしている…。 アタシは考えた。 コイツは断ったとしても、何の痛手も受けない。 飽きるまで構ってくるだろう。 飽きるまで…それまでの辛抱だと思えば良いのかもしれない。 彼はアタシが恋愛恐怖症だと分かっているし、付き合い方も考えてくれるかもしれない。 「…じゃあ、いきなり触れてくるのは無しなら、良いわよ」 アタシは観念した。 「分かった。じゃあ前触れありなら良いんだ」 「えっ、いや、それも…」 「じゃあ、早速。キスして良い?」 そう言いながらすでに彼の手はアタシの顔を包んでいて、唇も息がかかるぐらい近い! 「ひぃっ!」 一瞬にして目の前が真っ暗になるも、頭を揺す振られ、現実に戻る。 「ちょっ、近いっ! 血の気が引くって!」 「鳥肌まで立つんだ。ちょっと傷付くなぁ」 「じゃあ離してよ! 寒気が止まらないんだから」 かっ体まで震えてきた! 「ん~。じゃあ…」  ちゅっ 「…えっ?」 「コレで解放するよ」
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