告白される恐怖

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そう言ってアタシから離れて、立ち上がった。 今…キスされた? 許可していないのにぃ! 「なっ何でキスしたのよ? 良いって言ってないわよ!」 「でもダメだとも言わなかったじゃん」 「返答が無いことを肯定と受け取らないでよ!」 「分かった。次からはそうする」 と輝く笑顔で言われても、胡散臭さが隠せていない! 「じゃあこれからよろしくね。あっ、メルアド変わっていない?」 「変わっていないわよ!」 怒りながら立ち上がると、彼はほっとした様子を見せた。 「良かった。あっ、オレのも変わっていないから」 「はいはい」 これから連絡してくるんだろうなぁ。 …まっ、メールや電話ぐらいだったら、大丈夫か。 「ねっ、背中から抱き締めて良い?」 「なっ何でよ?」 「正面からだと拳が振るわれるから」 「そうじゃなくて!」 れっ恋愛方面だと、スキンシップを望むタイプだったのか。 「さっ触られるのもダメなの。そこまで重症なのよ!」 「じゃあ少しずつ触る」 「触らない、という選択肢は無いの?」 「うん、無い。だってホントは今すぐにでも押し倒したいのをガマンしているんだから」  アタシはすぐにドアを見た。 ここからダッシュしても、きっと彼には追いつかれてしまう…。 「くっ…! すっ少しずつよ! イヤになったら止めてよ!」
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