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翌日の朝、学校へ行こうと家を出た時だった。
「おはよう」
「…えっ?」
声をかけられ、驚いて振り返ると、そこには何故か彼が…神沼夜白がいた!
「おっおはよう…」
ぐっ偶然? 偶然よね?
でも彼はバイク通学のハズだった。しかも住所を見たら、アタシの家からはかなり離れていたハズ。
「よかったら一緒に学校に行かない?」
「でっ、でも神沼クン、バイク通学じゃなかった?」
「バイクは学校に置いてきたよ」
…と言うことは、バイクで学校まで来て、そこから歩いてウチに…?
「じゃ、行こうか」
そう言って腕を掴まれ、歩き出す。
「えっ、ええっ!」
アタシが何にも言えないでいると、彼もしゃべらなかった…のはダメ!
「あっあの、とりあえず腕放してくれない? いっ一緒に学校には行くから」
「ん~。ダメ」
笑顔で却下★
「えっと、でも、人目が気になるし…」
「そんなの気にしないで」
…ダメだ。
この人と、会話ができない。
と言うか、こんな人だった?
委員会ではしっかりしてて、まとめ役として最高だったのに…。
恋愛感情が絡むと、人ってこんなに変わるもんなの?
「あっ…」
ヤバイ…血の気が引いていく。
ぞわぞわと鳥肌が立つ。
手にもじっとりとイヤな汗がっ…!
「ごっゴメン!」
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