告白される恐怖

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女の子にはそういうところがたまらないらしいけど…。 「アタシにはよく分からないな…」 分からないことを、ちょっと寂しく思う。 まっ、それとこれとは別。 血の気が戻ってきたし、アタシは立ち上がった。 けれどどうしても彼に触れられた手が気持ち悪くて…悪いと思いつつ、トイレで洗った。 ハンドソープまで使って。 あんなにカッコ良いのに…それでもアタシの体は拒絶反応を起こす。 小学生の時は、割と男の子にも触れていた。 でも幼馴染に告白されて、嫌悪を覚えてからは、極力触れないようにしてきた。 触れれば気持ち悪くなるし。 「…やめよ」 これ以上考えると、男嫌いにまで発展する。 気持ちを切り替え、アタシはチャイムの音を聞きながら図書室へ向かった。 図書室は五階にあって、アタシが着いた時にはすでに彼はいた。 「待たせたかな?」 「そんなに」 彼はニコニコと笑顔だ。 でもどことなぁく寒く感じるのは、気のせい? アタシは深呼吸をして、彼から一定の距離を取って、話し出した。 「あの、ね。昨日言った通り、アタシはまだ誰かと特別な関係になるつもりはないの。だから諦めてくれないかな?」 ここで笑い飛ばしてくれれば、いつもの日常に戻れるはずだった。 自意識過剰だと、言ってほしかったのに…。 「うん、ムリ」 …あっさり却下しやがった。 「なっ何でアタシのこと、好きなの? あなたがアタシの何を知っているの?」 思わず気が立って、こんな言葉が出てしまった。
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