告白される恐怖

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すぐに後悔するものの、次の彼の言葉はこうだった。 「好きなところはオレを特別視しないことと、特別扱いを全くしないとこ。知っていることはキミが恋愛恐怖症なことかな?」 …だった。 って、えっ? 今、彼の口からは『恋愛恐怖症』という言葉が出てきた。 さあー…っと音を立てて、血が下がっていく。 いっ何時バレた? 今まで何よりも神経をすり減らし、バレないように細心の注意をしてきたのに。 「どっどうしてそのことを?」 尋ねたのは、否定するより聞きたいことだったからだ。 「見てれば分かるよ。友好的に見えて、実は男にだけ一線を引いている」 「そっそれはアタシだけじゃないでしょう?」 「それに男に告白され、断る時、いっつも同じことをする」 げっ! どっかで見られてた? 告白される場所は学校が多かったから、誰かに見られていても不思議じゃなかったけど…。 彼は笑顔で壁に寄りかかった。 「最初はさ、違和感からキミのことが気になった」 「違和感?」 「そっ。オレが女の子に話しかけたり、触れたりすると喜ぶのに、キミはそうじゃなかったから」 …前言撤回。 コイツの方が自意識過剰だった。 「で、何でだろうって思って見てたんだ。オレの他に好きなヤツでもいるのかなぁと思ったりしたけど、そういうふうには見えなかったし」
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