告白される恐怖

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告白される恐怖

アタシは高校生活を満喫している。 友達も多いし、先輩・後輩関係も良好。 勉強も運動もそこそこ楽しんでいるし、学校もおもしろくて毎日充実している。 …彼氏はいなくとも、だ。 そう、ちょっとした悩みはあった。 アタシは俗に言う『恋愛恐怖症』体質だった。 それに気付いたのは小学生の頃。 仲の良かった幼馴染の男の子にある日、告白され、血の気が引いたことが原因だった。 仲の良かった友達が、いきなり違う眼で自分を見ていたことに気付いた瞬間に感じる嫌悪感…! まず、血の気が引く。体がブルブル震えだす。 怖くて、たまらなくなって、体が冷たくなる。 パソコンで調べたら、『恋愛恐怖症』の一つだと分かった。 でも普通はどうもヒドイ恋愛をした人がなりやすいみたい。 なのにアタシは生まれてこの方、誰とも恋愛をしたことがないのに、恋愛に対して嫌悪感を抱くようになってしまった。 多分…まだ精神的に子供なんだろうと思う。 時間をかければ何とかなるかも、と思っていたけど…間違いだった! 高校二年生になった今でも、告白されると鳥肌が立つ。 それを隠すように、申し訳無さそうに断ると、結構後腐れなく諦めてくれる。 告白してくるのは、それまで仲が良いと思っていた人たちばかり。 だから中学生時代は、 「アイツは男をその気にさせて、フッて楽しんでいるんだ」 …なんてイヤなウワサも流れていたっけ。
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