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「"死ぬ"ってのはな……人間に使う言葉だ」 それを言うと彼女は泣き崩れてしまった。 屋上が渚の嗚咽に包まれる。 "どこも悪くないのに" そりゃ、いまはな? でもな、しゃあねーんだよ。 決まりは決まりなんだから。 俺はまた高い空を見上げた。病室を逃げ出してからどのくらいの時間が経ったか分からない。だが、残された時間が僅かであることに変わりなかった。 鼻が奥でツンとする。俺は"悲しい"を通り越して憎かった。人間が憎くて堪らなかった。 なんで彼等はここまで"ロボット"を高性能なものにしたのだろう…… それはいくらこの頭で解析しても分からなかった。
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