11人が本棚に入れています
本棚に追加
「それじゃ、貰っていくね。また来るよ」
荷物を抱えた高田先輩は部室から出ようとした。
「そういや」
出ようとした足を止めて、高田先輩は振り返った。
「俺、ずっと橘のこと気になってたんだ。だから描いてくれてたのすっごい嬉しい」
それだけ言うと、高田先輩は颯爽と部室を後にした。
残された愛梨は先ほどの言葉を反芻していた。
『俺、橘のこと気になってたんだ』
愛梨にとって天にも昇る思いの一日になった。
最初のコメントを投稿しよう!