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「いい香りもらったみたいね。(あの二人どちらがタイプ?)」
「えっ!?そう言われても…」
「貴女がいい香りだと感じる人が素敵な人になると思うの。だから、頑張ってね。」
と、前幡主任は私の肩を軽く叩きウインクして去って行った。美人だけど謎の主任。
「橘さん、企画案につまったら商品開発部にいつでも来てくれていいからさ、俺に何でも聞いてよ。」
「…何で、そんなにキラキラしてるんですか?」
「松川君、新しい商品開発するよ。橘さん、阪下君またね。」
「ありがとうございました。」
西山さんに、松川さんは引っ張って行かれて新しい商品開発の続きをした。西山さんは、松川さんのツッコミ役なのかも。扱いが慣れてる気がする。
「でっ、何かいい案は浮かんだのかな?」
「うわぁ、三濱さんが笑顔で怒ってる。」
「そうみたいですね。でも、この素敵な香りを嗅いでいただければ大丈夫です。」
「何か便利なアイテムだね。」
「はい!私達が、商品開発部の二人に協力してもらって作り上げた素敵な香りを嗅いで…」
「確かにいい香りだね。勉強に行った甲斐があったという事かな?それで、阪下君はいい案が?」
「後輩の橘さんに協力しました。」
三濱さんの笑顔がややひきつってる様に見えるのは私だけだろうか?癒しの香り効果の意味が無い。
『羊さんは、素直と言うか何とも言えないキャラの様ですね。』
「阪下さん空気読んで欲しいよ。」
「指導者、降りてもらうよ?」
「それだけは勘弁して下さいよ。」
そんなこんなで一日の仕事は終わった。何か、色々あったけど香りに囲まれて私は幸せだなと思った。
「お疲れ様でした。あれ、阪下さん帰らないんですか?」
「…三濱さんに、この仕事押し付けられて片付けてから帰るよ。」
「そうなんですね。ご苦労様です。…私も責任感じてるのでお手伝いしますよ。」
「大丈夫!…とは言え、量が多いし手伝ってもらえるかな?打ち込むだけなんだけどね。」
「はい!」
他の社員さん達が帰って行く中で最後まで残っていた。三濱さんが、後で差し入れを持って来てくれて助かった。
「やっと終わったね。助かったよ。ありがとう橘さん。ご飯ご馳走するから一緒に行ってくれるかい?」
「いいんですか?お言葉に甘えさせてもらいますね。」
「うん。いいよ。」
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