7人が本棚に入れています
本棚に追加
結局、お昼の休憩時間に私も同席で食べさせられた。お昼のランチご馳走するという誘惑に負けて。食いしん坊な私が嫌になる。
「今日は、手作りおにぎりじゃないんだね?昨日、帰れなかったの可哀想。」
「優しい先輩がお昼ご馳走してくれるみたいなので甘えさせてもらいます。どれも美味しそうですよね?」
「どれもオススメだよ。阪下君、橘さんの事かなりお気に入りみたいで良かった。松川君と今一緒にいるから心配してたんだよ?」
「橘さん!お待たせ。西山さん、会議終わったんだ?松川君とお昼から交代出来るから安心した。」
「うーん、それがね。松川君がやけにスイッチ入って任せて欲しいって言ったから私は立ち入らない事にしたの。ごめんね、阪下君。」
西山さんと阪下さんも何だか暗かった。松川さんと私が共同しての仕事の事には問題無いけどそれ以外の不安があると言った様子。
「原因は僕だから仕方ないかな。橘さんと、昼休憩後も一緒にいるから大丈夫だよ。お腹空いたからランチ頼もうか?」
「私、スタミナつけたいのでガッツリ食べたいです。なので、唐揚げ定食でお願いします。」
「いいね。じゃあ、僕はカツカレーにしようかな?」
という事で、メニューは決まって席についた。中村さんもさっき来たみたいで席につく。
「橘さんも一緒だったんだ。橘さんも一緒にモンバトする?」
「モンバト?」
「僕達がしてるゲームだよ。モンスターを育成して戦わせるゲームかな。」
「した事ないですけど、私にも出来ますか?」
「うん、大丈夫だよ。仲間は多い方がいいしね。陽ちゃんも同性仲間が出来て嬉しいんじゃないかな?」
「お待たせ。ご飯食べたらゲームするよ。準備しといてね?」
阪下さんに食べながらモンバトダウンロードと知識を教わっていた。中村さんの目は気になるけど、阪下さんの世話好きタイプならこれも当たり前という事で。
「初心者なのですみません。」
「先生が隣にいるから大丈夫でしょ?」
「中村さんの皮肉怖い。」
「さあ、始めようか。」
してみると案外楽しくてはまってしまった。ガチャで大物を引いた事で初心者でも有利になったと先生は言う。そして、いつもの自販機に直行した。
「一番楽しそうだったね。今日は、何する?」
「じゃあ、ミルクティ…!?」
「残念。レモンティー押しちゃったから。カズカズ、いただきます。」
最初のコメントを投稿しよう!