7人が本棚に入れています
本棚に追加
中村さんが、私より先に選んでレモンティーを持って行った。やっぱり、中村さんの私への嫉妬心半端ないかも。
「陽ちゃん、言ってくれたら奢るのに。橘さん、お金入れたから押していいよ。」
「…はい。」
「あの子やるねぇ。橘さん、中村さんに阪下君の事でライバルにされたみたいよ?」
「岡西さんは、楽しそうですよ。」
「中村さんの方が先だったけど、そればかりは阪下君の気持ち次第だからね。報われないのもあるよ。橘さんはそうでもなさそうだけど?」
岡西さんは、勘が鋭く見抜いていた。そこに、前幡さんが偶然いてコーヒーを買っていた。
「女子トーク私も混ぜてよ。」
「阪下君と誰がって言うのは分かってるけど、ライバル登場で波乱の幕開けと言った感じですよ。」
「阪下君と誰かさんの間にライバル?それって、阪下君と前から仲良かった中村さんじゃない。」
「そうですよ。中村さんもマジですから。楽しそうじゃないですか?」
「岡西さんも、前幡主役も僕で遊ぶのやめて下さいよ。橘さんも困ってるじゃないですか?」
「それは違いますよ。私、負けません!」
「えっ!?橘さん、どうしちゃったのかな?」
女同士の戦いに男性が絡むと余計に熱くなる。私は負けず嫌いで、中村さんに宣戦布告されたのなら望むところで受けて立つ!と言った感じだった。
「阪下君には松川君という協力なライバルがいるみたいだからそっちも気は抜けないわね?橘さんと仲良くなりすぎたから自業自得ね。」
「それって、僕が悪いって事ですか?」
「当然でしょ?阪下君は、自覚無いかもしれないけど結構モテるわよ。女難のそうが見えるわ(笑)」
「脅さないで下さいよ。」
岡西さんと前幡さんにからかわれながらも阪下さんは、めげなかった。前向きで天然で空気読めないけど愛され羊さん。
「何人社内に阪下さんファンがいるか調査しましょうか?そして、松川さんに何人泣かされた女子がいるかも同様にですけど。」
「橘さん、冷静に怖いこと言わないの。」
「気になるんだから仕方ないじゃないですか?きっと、このままだと夜も寝れません。あっ、でも今日は家に帰るから寝れますね。」
「一緒に橘さんの家で寝てもいいよ。」
「お断りします。私、寂しがりやじゃないので、一人で寝てくださいね?」
「本気で拒否されてショックだよ。」
最初のコメントを投稿しよう!