天然羊は空気が読めない?

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午後からの仕事も開発部で香りの研究。安眠効果と人を寄せ付ける香りの調査も含めてのサンプル作り。 「香料会社に友人がいるけど、手伝ってもらえるか聞いてみるよ。」 「香料会社って、まさか有名な高桜(こうさ)香料…とか?」 「うん、そうだよ。よく知ってるね?」 「それなら、そこの研究員に友人がいるので俺も聞いてみますよ?」 「…何の争いですか?」 二人の間に見えない火花が、いやっ今回は進化して竜と虎が見える。羊さんは、竜で狼は虎? ちなみに、高桜香料は、有名な香料会社。アロマしてる人以外でも知っている香料会社。 「入るよ。あらっ、お二人さん何の争い?」 「勝手に下らない争い始めたので知りません。西山さん、部屋から出たかったので休憩室に行きましょう。」 「香りはいいの?」 「はい。あの状況じゃあまともに作れないので退出します。頭冷やして欲しいですよ。」 「橘さんが一番冷静で大人だね?あの二人にはいい薬かな。お菓子あるからブレイクタイムにしようか。」 「お菓子って?」 「私、今お菓子作りにはまってて一人で食べるにはちょっとね。一緒に食べてくれると嬉しいな?」 「食べます!」 「ありがとう。」 西山さんの女子力の高さと柔らかい笑顔にほっとする。西山さんみたいな女性だったら、素敵だなと憧れるけど、持ち生まれたものだから仕方ない。 「珍しい二人だね。橘さん、阪下君の指導疲れてない?」 「大丈夫です。丁寧に教えてくれて、凄く親切にしてくれますよ?三濱さんに睨まれるのが怖いからって言ってました(笑)」 「…そうなんだ。でも、二人仲良く仕事してくれて良かったよ。橘さんは、阪下君いなくても仕事できそうだって課長も褒めてくれてたから俺も嬉しいよ。」 「阪下さんのお陰ですよ。それに、周りが温かい人達ばかりで私の仕事も捗りますから職場環境のお陰と人間関係って大事です。」 「三濱さんは、既婚者だけど橘さん可愛いって思ってるでしょ?顔に書いてるよ。」 「それは、西山さんも同じじゃないかな?橘さんは、明るくて頑張りやさんで周りを寄せ付けるから皆に好かれるんだ。」 「橘さんは、可愛い妹かな?阪下君みてたら幸せいっぱいで私の時とは違う顔してるから羨ましくて少し嫉妬しちゃうけど橘さん…真優花ちゃんだからあんな顔出来るんだって安心したよ。」
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