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私は、三濱さんと西山さんの会話に阪下さんと西山さんの間に何があったのか分かった。松川さんが言ってた阪下さんの彼女だった人は西山さんだと。
「橘さん、あまり根詰めてやりすぎないようにね?たまには休憩してリラックスも必要だから。」
「はい!ありがとうございます。」
「西山さん、橘さんの事よろしく。」
「任せて!あの二人には反省が必要だからね?」
「そうだね。」
と言うと三濱さんは、コーヒーを飲み終えて部署に戻って行った。そこに、食堂のお姉さんが私達に近付いて来て声をかけてくれた。
「私も一緒に休憩参加していいかな。でっ、余った物で作ったんだけど食べる?」
「美味しそう。」
「私のマフィンもどうぞ。おはぎ戴きます。」
「女子会みたいで楽しいからまた私も休憩一緒にしたいわ。」
「時間が合えば一緒に休憩しましょう。おはぎもマフィンも美味しかったです。ご馳走様でした。」
「機嫌治ったみたいで良かったね?」
「怒る事あったの?」
「「橘さん!!」」
息ピッタリの阪下さんと松川さんが私の名前を呼んだ。なかなか帰って来ないから心配して呼びにきたのだろう。
「あの二人にもおはぎ戴いてもいいですか?これを食べると自分達が下らない事してて迷惑かけたって反省するかもしれないので(笑)」
「いいわよ。いっぱいあるから持って行って。私、九条玲奈。食堂でいるから声かけてね?西山さんと橘さん。楽しかったわ。ありがとう。」
「私のマフィンも反省に役に立つなら食べさせていいよ。私、この後川原課長に呼ばれてるから行くね。また後で行くからあの二人任せるよ。」
二人におやつを分けてもらって、二人にニッコリ微笑んだ。怒ってないよというプレッシャーをかける為に満面の笑顔で。
「さっきはごめん。怒ってるよね?」
「橘さん、阪下さんにむきになった事謝るよ。だから、さっきの続きを…」
「私じゃなくて、お互い握手して仲直りして下さいね?出来ないなら企画案他に頼みます。後、香料会社には私から頼みますのでご心配なく。」
「握手って…」
「嫌なら構いません。三濱さんに、阪下さんとの仕事…」
「それはダメだよ。松川君もここはおれて僕と仲直りの握手しようか?」
「そうですね。橘さんにはやっぱり敵いません。」
「じゃあ、仲直りの印にこれを食べてリフレッシュして切り替えて下さい。」
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