新人と先生

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「「前幡主任!?」」 「ローズラビットブランドを作った人?」 「そうだけど、あら?橘さん。その香りクリスマスローズの香りね。貴女にピッタリよ。」 「ありがとうございます。12月誕生月なのでこの香り気に入ってるんですよ。」 「橘さん、12月なんだ。射手座かな?」 「はい。3日が誕生日です。」 「開発部が賑やかだけど、何かあったのかい?」 「川原課長迄、どうしたんですか?」 長身のルックスのいい、いわゆるイケメン課長。爽やかで目もパッチリな優しそうな人だった。 「たまたま通りかかって楽しそうだから何してるのか気になって寄っただけだよ。」 「香りの事で企画案の参考に西山さんと松川さんに聞こうと思ってここに来ました。」 「新人さん頑張るね。そういう子好きだよ。応援してるから頑張って。」 「ありがとうございます。」 『イケメンに応援されるのは嬉しいですね。しかし、狼と黒羊が嫉妬してますよ。』 「黒羊?」 『阪下様ですよ。』 「嫉妬される事したかな?」 香りの知識とお勉強で夕方迄真剣になって聞いたり作っていた。化学の実験楽しすぎて皆で作った香りをかぎあった。 「個性が出て楽しいね。橘さんの香り好きだよ。」 「阪下さんの香りと交換してくれますか?」 「交換しなくていいよ。あげるから。いい企画案の参考にして欲しいな。」 「分かりました。(阪下さんの香り貰って嬉しいかも。)」 「阪下君と橘さん仲良しだね?恋人みたいだよ。」 「星座は違うけど橘さんは受け入れてくれるかな?(笑)」 態とらしく私の方を見ながら言う阪下さんにからかわれながらも無視をする私。 「運命の二人になるかもね?そうなったら良いけど、恋敵多そう。」 「阪下さんだけ美味しいところ譲りませんよ。橘さん、アンジェの試作品の香水よかったらもらってくれないかな?」 「この香り、薔薇とホワイトムスクですね。大人の女性の色気を象徴した香りを感じます。素敵な香りですね?」 「松川君、嫉妬してるからって香りで橘さんをつるのはどうかと思うよ?」 見えない火花が私を挟んでおきていた。呆れる女性社員達。 「橘さんに似合うエレガントな香りを作ってみたんだ。気に入ってくれるといいけど。」
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