第1章

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美咲の色は、さっきよりもより一層、真っ白になっていた。夜だから、ではない。それはもはや、普通の人間ではあり得ないほど光を伴った、白色だった。 そのとき、場違いなことを思った。 僕の色は、いま、何色なんだろう。 もしかして…… 美咲は驚愕の表情で、僕をーーいや、僕の背後を、見つめていた。 そして震える声で、言った。 「あつしーー」
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