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早くエレベーターに乗って、部屋に向かえばよかったのだ。しかし、何日もポストを見ていなかったことを思い出して、つい、開けてしまった。
その瞬間ーー
中から、バサバサバサ、と大量の手紙が落ちてきた。
「ひっーー!」
美咲は青ざめて後ずさりをした。
全部同じ、白い封筒だった。宛先はどれも美咲だった。差出人は書いていない。
今日から美咲がこの部屋に住むことになっているのを、知っている人はそういないはずだ。
が、美咲には心当たりがあるようだった。
「まさか……なんで……」
その白い顔は、恐怖に青ざめている。
僕はおそるおそる、封を開けてみた。中身は全部、同じだった。
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