第1章

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純白の花嫁とは彼女の為の言葉ではないだろうか。そう思う程、今日の美咲は格別に清麗で、美しかった。 透き通るように白い肌、ゆるくウエーブのかかった長い髪、形のいい目鼻立ち。白い花のようにふわりとしたウエディングドレスには、きらきらした小さな宝石が散りばめられている。 僕は彼女の隣に座り、美しい妻の花嫁姿を、眩しい光を見るように目を細めて見つめる。 これからは、このひとが、僕の妻になる。 うまくできるだろうか。不安はもちろんあるが、いまは、それにも勝る幸福感に包まれていた。
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