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「あらぁ?朝からお盛んな事ねぇ?」
「やめなよ明日香さん。今は思春期だからそれぐらい当たり前だよ。」
それらの声は、僕の家の玄関から聞こえた。僕らはバッと離れてそちらを向く。
「あら、バレちゃった。林斗ちゃ~ん!」
「…林斗、グッドラック。あとで一つ欲しいもの買ってあげるから。」
そこには、僕の方へたわわに実った果実を揺らしながら走る、ぱっと見だと18歳程度の美人な僕のお母さん、木枯明日香と、親指を立てて申し訳なさそうな顔をしている、18歳の好青年に見える僕のお父さん、木枯海十が居た。
「ちょ、お母さん!?」
「おかえり~!大好きよ~!林斗ちゃんを想わなかった日なんかなかったんだから~!」
「むぎゅっ」
走って来たお母さんは僕を一度抱き締めると、僕の口にキスをしてまた抱き締める。身長的に僕の顔はお母さんの胸に埋まる事になるからやめてほしい。
「…相変わらずなんですね。その過剰な息子好き。」
そう言ったのはアモンだった。まあ、こうなるともう予想はつく。…と思ったが、どうやら把握出来たのは僕だけらしい。
「アモン?林斗のお母さんと知り合いなの?」
アスタロトがダーウィンを抱き締めながら聞く。アモンは苦笑いをすると、それに答えた。
「私の昔からの友達…と言ったところですね。」
「アモン?あー、マモンの事ねぇ。それにしても、随分と逞しくなったわねぇ。」
「ふっ、私は筋トレの楽しさに目覚めてしまったのですよ。」
「林斗ちゃん?この人を見習ったら駄目だからねぇ?いつまでも女の子らしくいてね?」
そう言いながら、お母さんは僕の後ろに回って、僕の背中にたわわな果実を押しつけながら僕の履いているズボンの中に手を突っ込む。
「分かってるけど一応聞く。お母さん?なにしてるの?」
「もちろんあそこがまだ女の子らしいかの確認よぉ。もちろん、女の子らしかったら物理的に弄りがいがあるし、男の子らしかったらいじめがいがあるからどっちでもいいんだけどねぇ?」
「うっ…君の親ですらそういう感じなのか…ゾッとするね[バステトマークII]」
僕のが弄られているのを、女性陣は凛花以外夢中になって見ており、男性陣は目を逸らして、見ないようにしている。このやろう見捨てる気か!?
「…この世界の私の、その親は変わり者すぎるんじゃないか?」
その言葉、この世界の私という言葉にお母さんは反応する。
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