僕にどう鍛えろと!?

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僕は理解した。簡単に言えば、僕、木枯林斗と空閃雷疾(くうせんらいと)は同一人物だが、別人格という感じだ。そして、僕が元いた周回で僕のステータスが、何かに侵食されていたから。それを守る為にこうなった。という事だと思う。… 「すまないバステト。今すぐ、今いるメンバーを集めて欲しい。」 「…分かった。君からの頼みだ。無下にする方が失礼だな。」 バステトは部屋の外へ出て、みんなを呼びに行ったらしい。…恐らく必要な事だ。僕は嘘をつき続けていた。だから、今度は仲間に全て話す。だけど、第二周回はちょっと難しいな。こうなった今、夢で見た方の記憶が正しいという事なのだろう。だとしたら、僕が説明しようと嘘になってしまう。 「呼んで…はぁ、来たよ。」 「予想以上に早く無いですかねぇ!?」 「ほな、どういう事で俺らが集められたんか、説明してもらうで。」 「私、難しい話は分からないです。」 僕の前にいるのは、バステト、ハデス、アーク、アモン、アスタロト、今は女のベリアル。それと知らない人が3人だ。 「…簡単に言うとなぁ…」 僕は指でほっぺをかき、苦笑いで言った。 「…僕は、君達の事をよく知らないんだよ。」 『………ハァ!?』 「正確に言えば、僕は君らが知っている君らじゃないんだよ。」 「…これは真面目に記憶混濁の線を考えなければ…」 「いや、記憶混濁ではないよ。そもそも記憶自体無いんだ。僕は、ここには来た事ないしね。」 『…は?』 あぁ、これ説明に時間かかるやつだ。 決戦まで残り[error] … 「つまり君は、確かに林斗君だが別の世界の林斗、パラレルということかい?」 「ワールドが消えてるけど大体そんな感じ…いや、うーん。」 「一体どういうことかえ?私、細かな物事を覚える自信は無いでありんす。」 「あー…この世界には、パラレルワールドがある。縦と…横にね。」 この世界をAとすると、Aと似通った、〝あ〟の世界、1の世界というものがある。これが一般的なパラレルワールドだ。その世界は全て横一線に繋がって並んでいる。なんら変わるところが無い、選択が違う世界。縦の方は、BやCの世界が縦に繋がって並んでいる。こちらは選択は変わりないが、立ち位置や世界観が違うんだ。と言っても、この考え方はこの出来事で考えた仮定だけどね。 「つまり、君は横の世界って事になるのかい?それとも縦の世界?」
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