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クリスマスパーティもお開きになり
僕とトモキとカノンは家が近いから
3人で歩いて帰ることに。
カノン「今日は楽しかったね!!」
トモキ「うん!!すっげぇ楽しかった!!」
ヒロ「うん!!」
カノン「トモキのあのモノマネ、ほんっと最高!!しばらく笑っていられそうだよ(笑)」
ヒロ「あはは(笑)僕も、あんなに似てる人初めて見たよ。」
トモキ「この日のために練習したからな(笑)」
3人の笑い声がいつまでも続いた帰り道。
僕は初めてちゃんとした
友達が出来た気がした。
~
RRRR・・・・
母「ハイ、結城です」
引っ越してきたばかりな家は
大掃除する場所も特になく
年末はダラダラと
テレビを見て過ごしていた。
真昼間からこたつに入って
ウトウトしながら
テレビを見ていると
電話に出た母が大きな声で僕を呼んだ。
母「ひろーー??お友達から電話だよ??」
え?友達?
眠気は一気に覚めて
急いで電話に出ると
トモキ『よお!!ヒロ!!』
ヒロ「トモキ!?どうしたの??」
トモキ『大みそかの夜なんだけど空いてる?』
ヒロ「え?」
トモキ『俺ら毎年みんなで初詣に行ってるんだ!!、今年はヒロも行こうぜ!?』
ヒロ「えっと・・・・母さんに聞いてみる・・・・」
と横を見ると
話しを盗み聞きしていた母が
親指を立ててグーサインを出していた。
ヒロ「あ、行ってもいいって(笑)」
トモキ『はえーな(笑)じゃあ、31日の夜23時くらいに迎えに行くな!!』
ヒロ「うん!!あ、暇ならこれから遊ばない?」
トモキ『おうっ!ちょうど暇すぎて死にそうだった(笑)じゃあ、神社の前に集合な!!』
ヒロ「うん!!すぐ行くね!!」
電話を切ってすぐ
母にトモキと遊ぶことを
伝えようとすると
また親指を立てて
「いってらっしゃい」と言った。
母「6時までには帰ってくるのよー!?」
ヒロ「はーーい」
上着を着てマフラーを巻いて
慌てて靴を履いたから
玄関先で1回コケてしまった。
誰かに見られていたら恥ずかしいと
周りを見渡したけど
誰もいなくてふぅっと一息吐くと
白い息がふわっと舞った。
外は雪が降り積もり
真っ白で綺麗で
なんだか僕をワクワクさせた。
ザッザッと雪を踏む音を楽しみながら
神社まで転ばないように
気を付けて歩いた。
トモキ「ヒロ――!!」
もうすぐ神社というところで
トモキが後ろから僕を呼んだ。
。
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