恋愛詐欺師と恋愛小説家
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「…わかりました。何もかもお見通しみたいで怖いな。 ただし、期限は一年間。俺の専門は詐欺で、ヒモでもホストでもない」 「かまいません。そんなことを望んでいるわけではありませんから」 「ではお嬢様、新たなる記念日に乾杯でも」 「ええ、詐欺師様」 「世の恋愛小説が、全て安易なハッピーエンドではないことを願って」 「来年のこの日、あなたがわたしの隣りに居ることを願って」
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