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布等芽ニコと方円灰夢
私の中学時代は暗黒時代と言っていいくらい、酷いものだった。小さなころからオカルトが好きで、黒魔術なんかにもはまったことがあった。しかし、相手にする人もなく、友達も自然と距離を置いていった・・・。挙句の果てには、ぼっち飯・・・。
あー!思いだすだけで死にたくなる。というわけで、四月で高校に入学する私はある一大決心をする。
「布等芽ニコ!高校デビューします!」
そのために死ぬほど努力した。まずは今の女子高校生の流行りをリサーチした。少なくとも黒魔術の好きなJKは華のJKではないと思う。そもそも華のJKって言い方も古いんだけどね。
それから、髪を切ることにした。新しい門出には散髪と相場が決まっているものだ。正直言って今の髪型はワカメを天日干ししたようなひどい髪型だった。前髪が長すぎて前が見えない。なんつって。・・・治すべきポイントがまたもや浮き彫りになった。髪を切り揃え、ちょっとおしゃれにショートボブのアシメにし、少し薄い茶色に染めた。
ファッション雑誌を熟読し、陰気な丈長のスカートから、中央に大きくドクロがプリントされているダッサい服も泣く泣く処分した。
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