エピソード6 雪のように散り

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目が覚めた。 肌寒い。 白い粉のような塊が目の前に落ちてくるようだ。 時空を操る力は、私の組織でも使い方を間違えれば恐ろしいことになると知っていたが。 それを見て見ぬふりをしていた。 私はまた、真っ暗な世界に戻っていた。 私は整理した。 「青世界」では、普通の人間。(後に青世界では目が見えることがわかった。) 「黒世界」では、強い能力を得る代わりに目が見えなくなる。 「白世界」では、耳が聞こえなくなる。 時空を操れる、歪ませることが出来る。そのような、恐ろしい力を私が10代の私が持ってていいのか。 それから私は葛藤と戦う毎日を送った。 黒世界での、争いも減った。 「白世界」へ踏み入ることが出来たことを知ったらば、私の組織は私を利用するに違いない。 そして、また、黒世界での争いが起き、多くの犠牲者が出る。 悩んだ末の結果がでた。 白世界の存在は亡きものにすると。幻のままにしておこうと…。
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